私の声は君だけのもの
なんだかんだ言っても夏音は俺の初恋だ
乙女みたいなことを言うつもりはねぇが、俺は夏音以上に愛せる女を見つけられる自信がねぇ
だからこそ、俺がそこまで好きになった彼女の幸せを俺は願う
俺は玉砕する決心をした
自分から玉砕しにいく自分を嘲りながら、俺は優希ってやつがいる病室へ向かった
一昨日いったばかりだから覚えている
椎名優希のネームプレートを見つけて声をかけてからその病室にはいる
「………は?」