Happy Birthday~大切な人に贈る言葉~
7年前 大学3年生の7月。
私は全員で30人ぐらいの男女混合のテニスサークルに入っていた。
内気な性格を直したいがために。
運動は苦手じゃない。むしろ、得意な方だった。
そこで出会ったのが現彼氏の笹江圭太だ。
私と同級生の圭太は学年でも人気者だった。
私は看護学部で圭太は経済学部と学部はちがったけど、合コンなど関わりがあった。
私は男性とか苦手で彼氏も欲しいとは思ってなかったし、男子の友達もそこまで必要とはしてなかった。
私は女子の友達だけで十分と思っていた。
でも、女子にも苦手なタイプがいて‥
「圭太くーん!!はいタオル!!汗、流れてるよ。」
そう言って圭太の汗をタオルで拭う女子。
それが、同じ2年の星野葵さんだった。
星野さんは国際英語学部に所属している。
スタイルがよく、将来はキャビンアテンダントを目指してるらしい。
それに、テニスもうまい。
「やっぱ、星野てかわいいよなー!俺の彼女にしたいな。」
「お前、やめとけよ。圭太が星野をキープしてるらしいぜ。」
「あー。圭太が相手じゃあ敵わねぇな。あの2人てお似合いだよな。」
そんな男子の会話を私は聞いていた。
私は星野さんみたいな子が苦手だ。
だけど、星野さんの性格を羨ましいとは思ってた。誰にでも話せて、好かれて、私には出来そうになかった。
そんなある日のことだった。