私の夏の恋
そう思った私は、「あの私、ずっと先輩に言いたかったことがあるんです。」
と、思い切って叫んだ。
「な、なに?」
先輩は驚き、パチパチと瞬きを繰り返す。
「私、実は野球よりも、先輩の方が好きです。」
ーーーーーー言えた。
思い切って告白した私のその声は、恥ずかしいぐらい自分でも大きな声だった。それと同時に、拾った野球ボールがころころと先輩の足元方に転がる。
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