その時は、ちゃんと
その時は、ちゃんと
「轟ぃぃぃぃぃ
好きっ!」

「はよ、今のはあまり響かなかったかな」

朝一番、校門の前で見つけた轟にタックルしつつ告白する。
どうやら不発みたいだったけど。

「どうしたらドキッとする?」

「さぁなぁ、俺にはさっぱり」

こんな会話をしているけど、付き合っているわけではない。
轟は、モテる。そんな轟は私の友達で、好きな人。高校で出会ったけど、そんな事感じないくらい気が合う。

「うーん…
好きだよ?」

「あ、不意打ちか
驚きはするけどドキッとするとなると…」

「あーはいはい、駄目なのね」

そんな事言いつつ昇降口ではさりげなくレディファーストだったり、そりゃモテるわな。
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