その時は、ちゃんと
その後保健室の前で沙耶に会ったのは、もちろん待ち伏せの恩恵。


「轟、好きだよ」


ちゃんと仲直りした後、いつもの告白があった。

違ったのは、俺が沙耶の本心を知ってしまっていること。


そのせいか、不覚にもドキッとしてしまった。


無自覚だとしても、人の恋心をもてあそんだ仕返しだ。

今のは認めても、まだしばらく、ずっとドキッとしていた事は認めてやらない。
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