愛されたかった、好きだった。



「いつ見てもおっかねぇなあの2人」



「そんな言い方失礼だよ。

でも、秋斗が苦手とする気持ちが分からないわけじゃないけど…」



「さて、紘ちゃんなにか聞きたいことがあったら何でも質問してね」



何とも微妙になってしまった空気を元に戻そうとしたのか仁太くんは、楽しそうに笑った。



「あ、じゃあローズクイーンっていうのは?」


「ローズクイーンは、この倉庫から1キロぐらい離れたところにあるレディースの名前だよ」



どうして私はそんな人達と出会ってしまったのだろうか…。


今日は色々とありすぎた、毎日同じ生活しかない私にとっては本当に密度が高い。



『じゃあ鈴音さんは?』という質問は、どうしても聞けなかった。


この人達の中に突っ込んでいく勇気はないし、私について知られるのも嫌だったか適当に相槌を打ち会話は終了した。


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