愛されたかった、好きだった。




そして彼はふと立ち上がり、私へ近づいて来る。


いや、うん、本当に来ないでください。



『もしもし?』


彼が手に持っているスマホからは女の子の声が聞こえる。

その声は、自分に自信があるんだろうなと感じさせるような自分を持っている声。


羨ましい。




「なぁお前_______________


とりあえず俺と付き合おうよ」






いつの間にか彼が握っていたスマホの画面は真っ黒に変わっていて、鳥の鳴き声は聞こえなくなっていた。




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