手に入らないもの
でもやっぱり
本当の恋をしたことのほとんどなかった私にとって
この人の存在が
どう大きいのか
どう響いているのか
分からなかった。
それでもその日の夜は
ずっとあの人のことを考えていた。
あの人を私はどうして呼び止めたのだろう。
懐かしかったからかな?
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
私はこの時思い出したんだ。
あの人は。。。。。
弘海は・・・・・・・・・
私のお父さんに似ている
あの横顔
あの背中
あの身長
お父さんと重なって見えた。