手に入らないもの



君に幸せを


君の未来に幸あれ


―――――――――――――――


―――――――――――――――



『○○公園の噴水の前にいる。  弘海』


今日は・・・弘海との久しぶりの再会。

ずっとずっと待ち遠しかった。

朝からワクワクしていた。

私は公園に着いた。

すると、弘海がいた。


こんなに胸が高まったのは初めてだった。


あの横顔が

お父さんにそっくり。

そう思うと泣きそうになった。



「弘海~!!!!!」


「おう、久しぶり。」


信じられない。

1ヶ月前は赤の他人で顔も知らなかった私達が

今こうして一緒にいる。


それだけでも

キセキみたいだった。


「・・・・・未亜、、、だよな?」


名前で呼ばれて

呼び捨てで呼ばれて

それだけでドキドキした。


「うん。。。。」


「お前、何であの時いきなり俺を呼び止めたんだ?


友達なら他の人でもいいんじゃね?」


「違うの。ってか、私も良く分かんない。


いつの間にか弘海を追ってた。

んでいつの間にか弘海に声かけてた。」


「バ~カ!!!お前、本物のバカだな笑」


「何それ~!!!!!」



こうしてはしゃぎまくったんだ。


この時は


ただ幸せで

ただ新鮮で

嬉しかったんだ。


だからこの先の不幸も



「弘海・・・・・・・・・・・・?」



分かんなかったんだ。
< 21 / 68 >

この作品をシェア

pagetop