手に入らないもの



でもそんな行動が

全て美亜を傷つけてるなんて思わなかった。


それに・・・・・


俺はまだ乙葉の性格をそこまで理解していなかった。


ある日乙葉は俺に言った。


「美亜ちゃんは・・・・・アンタを私から奪うつもりなのよ。絶対に許さない。」



・・・・・・・・・・でもこの時も俺は何も言えなかった。




美亜を思えば思うほど怖くて

大嫌いって言われるのが怖くて

自分から避けてしまっていた。



美亜はきっともっと辛いと思う。



でも・・・・・結局俺は美亜を守れていなかったんだ。



反対に


どんどん


美亜を


地獄へと引きずり込んでいたんだ。



そんなことに・・・・・



俺はまだ気付かないでいた。


美亜・・・・・ごめんな。

お前を守れなくて

お前を救えなくて

もっと抱きしめればよかった。

もっと素直になればよかった。

好きって・・・

言えばよかった。


俺がそばにいるからって



言えばよかった。


きっと美亜は守って欲しかったはずなんだ。


アイツは。。。



1人で抱え込もうとするから。


それを俺が


1番分かってたはずなのに。
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