手に入らないもの

「俺、好きな女の1人も守れなくて。
マジ悔しくて。
虚しかったし。

俺は無力なんだなって痛感した。

お前はこれからいくらだって幸せになれるんだ。


俺なんかで壊そうとするな。

俺といてもお前が傷つくだけだ。

だから･･････


もう、さよならだ。


･･････大好きだった。


初めて女を好きになった。


本気で


乙葉は本当の彼女じゃないんだ。


俺の親が乙葉の親に借金したまんま自殺してさ。


だから、付き合ってまかなってるんだ。


でももう、別れようと思う。


借金のために偽の愛を演じ続けてどうなるんだって。


最近思ったんだ。


全部縁を切って


俺は･････俺だけ苦しもうって。


俺だけでいいんだ。


辛い思いをするのは。


お前まで巻き込むわけにはいかないんだ。






本気で愛してる女だから



守りてえんだ。

その条件が離れろってコトなら

俺はお前から姿をけす。


それでお前が幸せになるならなって･････」


そういうと俺はため息をついた。


本当は

そばにいてやりたい。

大好きだから。

でも

傷つけるのは

もっとイヤだから･･･