手に入らないもの



「弘海・・・・大好きだよ・・・・・」



「俺も。。。」


え?


今の・・・・・誰?


「弘海?」


「・・・・・・・・お前、あまり人に泣き顔見せたくないタイプかなぁ・・・と。だから寝たフリ?



「弘海のバカぁ!!!!!!」


私はバシバシ弘海をたたく。
でも一応(?)弘海けが人なのでやめた。


「・・・弘海?乙葉さん、さっき来たよ。もう弘海のこと諦めるって。でも大好きだったって言ってた。」


「そっか。。。」


「弘海?私は乙葉さんから弘海を奪っちゃったって感じだけど・・・私は弘海と幸せになりたいよ。」


「あぁ・・・俺は今まで運命なんか信じなかったけど。。。なんかお前と会って分かった気がするんだよな。」

そういって弘海は微笑んだ。


私も微笑み返した。


そして・・・・

どちらからともなくキスを交わした。

最初は重なり合っただけ。
でも少しずつ弘海の舌が私の口内に入ってきて
ゆっくりと溶かしていった。

私は時々苦しくなった。

・・・・・キスはしたことある。

でも、こんなに優しくて
とろけるような甘いキスは初めてだった。


好きな人とのキスってこんなに心地よいものなんだったんだね。
私今まで知らなかった。

当たり前だよね。

私にとっては
弘海が初恋で
弘海が運命の相手なんだから
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