手に入らないもの
デート当日

私はちょっと早めに起きた。

やっぱり気合いを入れないと落ちないから。


メイクはナチュラル

清楚なワンピースにシルバーのネックレスを見につけ


ストレートヘアでヒールを履き家を出た。


「隼人君!!!」

私は少々遅めに待ち合わせ場所に着いた。

もちろん、隼人君はいて私は隼人君の名前を呼んだ。



「未亜ちゃん、遅かったねー?何かあった?」


「ううん?ただ・・・・気合いいれておしゃれしてたのー・・・」


「そんな無理しなくていいのにーーー・・・・」


「ごめんなさーい・・・・」


「ううん?いいよ☆可愛いから許す♪」


ほらね?

上目使ったら許してくれる。


これは女の特権だよね♪


こうして私はいつだって・・・・



がんばって女を磨いてるのだ。




でも・・・


私はね?


わざとこうやってるんじゃないんだよ?


ただ・・・・


『遊びたいから』


じゃないんだ。



でも・・・・


本人でさえ、本当の理由は分からなかったんだ。

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