生き続ける意味 **番外編**






大丈夫とは言ったものの……


この気まずい雰囲気、どうしたらいいんだ…。




ヒナは、あたしの気も知らないから、相変わらずニコニコしてるし…。



別にいいんだけどね。ヒナがいるから、まだ気まずいのが少しはマシになるから…。






あたしは、近くの椅子に座る。




「あのさっ、ヒカリちゃんは…高校何年生?

あ、あたしは1年生なんだけどね!」




苦し紛れの質問。


ヒカリちゃんは、窓の外をみたまま、小さい声で答えた。




「…1年生。」



「あっ…そうなんだ!」




あたしと同い年だ。


…っていうか、もし同い年じゃなかったら、名前をちゃん付けで読んでたのって、まずかったよね…。よかった。





再び流れる気まずい雰囲気。



…やばい。どうしよう。


あたしのコミュニケーション能力…がんばって…




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