生き続ける意味 **番外編**






ヒカリちゃんは、あたしの言葉に怪訝そうな顔をすると、気まずそうに目を逸らした。




しばらく、無言が続き、静かになる。



すると、聞こえるか聞こえないかの小さな声で、ヒカリちゃんが呟いた。





「…信じられないよ」





……信じられない?



ヒカリちゃんは、そう呟くと、布団の中にもぐりこんだ。



もう、話しかけないでっていう雰囲気を出してる。




…出た方が、いいのかな?




「…突然来て、ごめんなさい。じゃあ…」




あたしは、ヒナを抱っこすると、病室を出た。




「…桜ねーちゃん?ヒカリおねえちゃん、怒ってた…」




あたしは、ヒナの頭を撫でる。







ヒナが目をぱちくりして言う。
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