生き続ける意味 **番外編**
「そう、だよね…。あたし、怒らせちゃったよね…」
最後にヒカリちゃんが言った言葉。
信じられないよ、って。
何を信じられないの…?
あたしが、心配してたってこと?
佑馬先生のこと…??
…わかんない。
あたし、来たの、やっぱりまずかったかな。
他人だもんね…。
とぼとぼナースステーションの方に歩いていくと、佑真先生の姿が見えた。
「あ、佑真先生ー」
「桜ちゃん、お帰り?」
あたしは小さくうなずいた。
「ヒカリちゃん、怒っちゃってた…」
なんか、佑真先生に申し訳ない…。
佑真先生は、苦笑いする。
「そっかぁ…。あの子、ちょっと難しいんだよね…
同年代の子には、少し心開いてくれるかなーとか思ったんだけどね…」
あたしはペコって頭を下げた。
「ごめんなさい…何も出来なくて。」