生き続ける意味 **番外編**
けど、亮樹兄ちゃんの顔は曇ったまま。
「本当か?他に、なんか具合悪いところは…」
「ないよ!大丈夫だってー
ごちそうさま!残ったのは明日食べよっと…」
慌てて、席を立った。
お皿を流し台に持っていき、洗った。
…もう。亮樹兄ちゃん、心配性なんだから。
ちょっと具合悪くなったくらいで…
ズキン
「っ…」
突然、頭に痛みが走って、手からお皿が落ちた。
流し台の水が流れる音だけが聞こえる。
…なんだ。この痛み。
…怖い…。
ぎゅっと、胸のあたりを押さえた。
あたし、やっぱり、どこか悪いの…?