生き続ける意味 **番外編**
いつも通り、元気な実優。
って…あれ??
「実優、なんかお化粧してる…?」
「え、わかった?」
長いまつ毛がクルンと上を向いていて、
ぽっと血色感のあるほっぺ。
そして、ほどよくピンクにうるおう唇。
そりゃわかるよ!いつも実優のこと見てるし…
実優は恥ずかしそうに苦笑いした。
「雑誌とかで研究して、やってみたの!
あ、けど、まつ毛上げて、チークとリップつけただけだけどね!」
へぇー、それだけでも印象って変わるもんなんだなぁ…
なんか、すごく女の子っぽいよ…実優。
「ふふ、ありがとー!
…あ、そうだ!桜もしてみなよ!」
…へ?あ、あたし?
あたしはいつも、色つきリップくらいなんだよね…
「私ね、今、メイク道具あるの!
購買でお昼買って、教室でメイクしながら食べよ!」