生き続ける意味 **番外編**






「よーしっ、私、桜の隣行こうっと!」





あたしの隣の席を借りて、机の上にバーッとメイク道具を出す実優。



「え、これ全部集めたの?」




リップ何本かに、マスカラ、チークにアイシャドウにクリームに…


なんか何種類もあるし。




「集めたよ!ってか、お姉ちゃんからのおさがりもあるしね!」



あ、そっか。実優、大学生のお姉ちゃんいたもんね。




実優は、焼きそばパンをかじり始めた。




あたしもたーべよっと。




ん、うま!




「そんで、桜はお化粧したら、翔の所にね!」





「んぐっ!ゴホゴホ…

へ?なんで翔…」




何言ってるの?と言わんばかりに、目を見開いた。



「え、喜ぶよ?翔。」





…真顔で言わないで…。





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