生き続ける意味 **番外編**
なんとか、力になってあげたい気持ちはもちろんあるよ。
けど、どうしてあげたらいいのか、よくわからない。
…やっぱり、頻繁に顔を見に言って、慣れてから、なのかなぁ…。
…あ、慣れてくれるかもわかんないや。
もしかしたら、拒否られるかも、、。
そう思ったら、一気に心が沈んできた。
家の鍵を開けると、電気をつけた。
「ただいまぁー」
誰もいないリビングに言うと、バッグを下ろした。
部屋はすごく冷えていた。
「寒い…あ、ココア飲も…」
キッチンに行くと、ココアを入れ、一口飲んで温まると、ソファーに寝転んだ。
あたし、入院してた頃って、ずーっと何かモヤモヤがあって、気分が沈んでたからなぁ。
けど、やっぱり翔や実優が会いに来てくれたり、外出許可が出た時は嬉しかったなぁ…
そんなことをぼんやりと考えてたら、なんだか眠くなって、いつの間にか眠ってしまった。