生き続ける意味 **番外編**
「もう嫌だ…もう嫌だよ…」
少し前まで、見慣れた所だった。
病院のベッドの中で泣いているあたし。
もう真っ暗で、ベッドに付いているの小さな明かりだけ着く。
どんどん病状が進んで、何回治療しても治らなくて。
そんな状態で、もうここから逃げたい、とか、生きてる意味なんてないって思ってた時のこと。
「はぁっ……ひっく……」
怖い。怖い怖い。
心臓がどくどくいう。手足が震える。
頭をぶんぶん振った。
違う…違う…あたしは、死なない…
死んじゃいなんか、しない…
けどっ……
大粒の涙がポロリと落ちる。
体が……言うこと聞かない…
なんで治ってくれないの…?
少しくらい治ってくれたっていいじゃん…
嫌だ…嫌だ。
こんな体、嫌だ!
「やだやだやだっ…もうやだっ!」
クッションを投げて、その辺の本やペンを投げたり、
自分の手足を叩いたり。