生き続ける意味 **番外編**






「…ま、そんな感じだな。お前は。」




し、翔までっ!


なんでそんな平然といられるのよ!



「バカにしない…んぐっ…」




無理やり口に入れられた。




「よしっ…最低限の量はクリアだけど、まだ食べれる?」




んー…お腹いっぱいだなぁ…




「ううん、ごちそうさまする。

ありがとね、実優。おいしかったよ!」





実優が嬉しそうに笑った。



「んーん!食べられて何より!

…あ、翔の分よそったよ!」




「サンキュー」




翔はあたしの残りのシチューをテーブルに戻すと、食べ始めた。





ふふふ…



なんだか、笑みがこぼれてしまう。




あたしは、ふたたびソファーに寝転んだ。




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