生き続ける意味 **番外編**
ドタドタっ
…ん?ちょっ、なんの音…?
うしろの方から、何か変な音がした気が…。
気のせい?
それにここ、病棟へとつながる廊下だから長いし、不気味なんだよね…。
ドタっガタッ
「っ!だ、だれ…」
ピンと緊張した空気が流れる。
心臓がバクバクして、おそるおそる廊下の方を見た。
けど、暗くてなにも見えなくて…。
それが、さらに恐怖心がぐんぐん上がっていく。
あたし、ほんと幽霊とか無理なんだけど…
「ちょっと…どいてっ!」
突然耳に入ってきたのは、苦しそうな女の子の声。
どいて、と言われたときにはすでに遅かった。
その瞬間、あたしの頭にガツンという衝撃が走った。
「いったぁ…!」
ぶつかった勢いで、尻もちをついたあたし。
いたた…お尻も痛い。