生き続ける意味 **番外編**
っていうか、誰とぶつかった?
急いで立ち上がると、あたしの目の前にも、派手に倒れてうずくまっている、女の子がいた。
「あ、あの…大丈夫ですか?」
痛いお尻をさすりながら、手を差し出すと、パンッと乾いた音で跳ね返された。
手のひらがじんじんと痛みだす。
え…なんで叩かれたの…?
その子は、ゆっくり起き上がると鋭い目であたしを見た…気がする。
「…すみません。」
そう低い声で言うと、足を引きずりながら歩いていった。
え…?いや、わけわかんないって!
あの服…入院服だよね?
ってことは、病気の人なんだよね?
だめじゃん!めっちゃ転んで足を打ってたよ!
あたしは急いで女の子のもとへ言った。
「あの、ほんとに大丈夫ですか?足打ちましたよね?
…あ、先生とか看護師さんのとこまで一緒に…」
「やめてっ!!!」