生き続ける意味 **番外編**





あぁ…あたしの血がぁ……



そう、着々と検査が行われた。





そろそろ終わるか、そう思ってた時。


カルテに何か書き込んでいる亮樹兄ちゃんの口から思いもよらぬ事がが走った。





「ねぇ、最近さ、翔君と仲良くない?」




…はい?


「な、なぜに…?」


あたしが首を傾げると、亮樹兄ちゃんは笑う。




「いや、見ててそう思った。いつもに増して仲良くない?」



まるで、探ってるかのように、意味深な笑みを見せる。


…なんて返せばいいのよ。


1人でぐるぐると思い巡らせてると。




「翔、心配してくれてるから。しばらく会ってなかったし…
久々に会って、話盛り上がっちゃった!」



何となくそれっぽく誤魔化すと、あたしは再びベッドに腰をかけた。



「…へぇ。」



少し間の空いた亮樹兄ちゃんの返事。


…バレてるのか?これは。



亮樹兄ちゃんはまたカルテや資料やらに集中し始め、何となく気まずさが緩和された。



…と思ったのに。


亮樹兄ちゃんは立ち上がってぐーっと背伸びをすると、


「いいねぇ、青春って。」


そうこっちを見て意味ありげに微笑んだ。



…ん?


「さて、一通り終わったし、後は結果次第だな!
それ見て今後のこと決めようよ。」



「え?あ、うん…」



いや、話変わったけど。なんか自然にうつり変わったけど。


…これ、バレてるんですかね?





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