生き続ける意味 **番外編**
「積もるかな?」
なんか、わくわくしてきた!
「あー。この調子で降り続いたら、明日の朝には積もってるかもな。」
ほんと!!やったぁ〜
両手をグーにしてガッツポーズ。
そしたら、翔に鼻で笑われた。
「ボタン雪だね!きれいだね…」
ぐいっと空を見上げると、まるで雪の中に吸い込まれていくみたい。
本当にきれいだし、幻想的。
「明日は、久しぶりに雪合戦だね!」
「え、桜まだするの?!」
え、しないの…?
「お前くらいだよ。」
わ、ちょっとひどくない?その突き放したような言い方…
あたしは翔と実優の腕をつかんだ。
「いーじゃん!あそぼ!明日あたしの家の前集合ね〜。」
そしたら、またしても翔に鼻で笑われた。