生き続ける意味 **番外編**
ここ、一軒家だから怖いんだよ。
もしかして、不審者とか...!!
一気に怖くなってきて、とりあえず玄関の方に行った。
確認だけ...しなきゃ、安心できない。
もしものことを考えて、1番大きい傘を右手に握ると、そっとドアを開けた。
開けた瞬間、ピュッと刺すような冷たい風が体に当たった。
「...っ。な、なんだぁ。誰もいないじゃん。」
玄関を出てみて、周りを見ても誰もいない。
ふぅと息をつくと、中に戻ろうとした時。
「ううっ...。」
...え?な、なんか音がした。うめき声?
まって…無理。幽霊とか、ほんとに無理なんだよ…!!
たしか、右の方から…。
恐る恐る行ってみると、なにか動いてる?
「きゃぁっ!!」
ひっ、人が倒れてるっ!!
え?なに?どうして...?