生き続ける意味 **番外編**
あたしはリビングのカーペットまで引きずりながら来ると、エアコンを上げた。
毛布とあったかいタオルと…カイロと。
体をさすったりして、なんとか意識が戻るように。
けど、あたしもこういうときどうしたらいいのかわかんないよ。
こういうときこそ、亮樹兄ちゃんが居てくれたら…。
女の子の顔を見ると、やつれていて、あたしと同い年くらいで…。
ん?あれ…この顔、どっかで見たことあるような。
ガチャッ
「ただいまー。」
え?帰ってきた!なんというタイミング!
「り、亮樹兄ちゃんっ!!」
急いで玄関に行くと、腕を掴んでリビングへ引っ張った。