生き続ける意味 **番外編**
亮樹兄ちゃんが光の速さで準備すると、急いで病院へ行った。
「体温が下がってきていて、危ない状態です。
急いで採血して、応急処置して!!」
「はいっ!」
あたしはただ、亮樹兄ちゃんや看護師さんが動いているのを見ているだけだった。
こういう時、すぐに反応して動けるってすごいなぁ。
瞬時に患者さんの病気がわかったり、原因がわかるってすごい。
あたしは、ここにいると邪魔だよね…。
待合室に戻り、イスに座った。
もうナースステーション以外の明かりは無くて、廊下は暗い。
初めて来た時は怖いと思ったけど、もう慣れた。
カチ、コチ、という時計の秒針が響く。
特にやることもないし…なんだかんだいって、もう23時をとうに過ぎてるし…。
なんだか、眠いなぁ…。
そのまま長椅子にごろんと横になった。
イスはひやっと冷えていて、足は寒いけど…眠気の方が勝っていた。
次の瞬間には、もう意識は途切れていて、いつの間にか眠っていた。