生き続ける意味 **番外編**
「まぁ、初めてでしかも1回しか会ったことない子を気になるとか…普通はあんまりないよね…。」
うん…あたしも、今までそんなこと無かったんだけどね。
実優はパチンと手を鳴らすと、あたしを指差した。
「治ったら行ってみてもいいんじゃない?いきなりだとビックリするかもしれないけど…。
それか、亮樹先生にヒカリちゃんの様子聞いてみるとか。」
やっぱりそうだよねぇー。
1回会ったことあるって言っても、ぶつかった時にちらっとだし。
そりゃ、あたしがいきなり来たらびっくりするわ。
「あ、とにかく。まずはその子が回復するまで待つことだね。」
実優はあたしの肩をぽんっとたたいた。