生き続ける意味 **番外編**
この人、晴ちゃんのお姉ちゃんなんだ…!
たしかに、晴ちゃんに似てふわっとした感じの人。
けど、とても優しそうで…。
あたしは、言われるがまま中にお邪魔した。
「お邪魔します…。」
「あ、桜ちゃん。そこのスリッパ使って?」
「ありがとうございます。」
薄ピンク色のお花のスリッパを借りると、リビングに案内された。
すると、中から食器を洗う音が聞こえてきた。
晴ちゃんのお母さん、かな?
「お母さん、桜ちゃんだよ?」
晴ちゃんのお姉さんが言うと、お母さんは振り向いた。