生き続ける意味 **番外編**
読み終わって、ノートを閉じた。
ぎゅっと胸に当てて抱きしめた。
「こちらこそ…ありがとう。晴ちゃん。
あたしも、晴ちゃんと出会えてよかった…!」
ポロリと頬に涙が落ちる。
あたし、晴ちゃんがこんなこと思ってたなんて知らなかった。
どうしよう…
こんなの読んじゃったら、晴ちゃんに会いたくなっちゃうよ。
もっと、いっぱいお話したかったって、遊びたかったって思っちゃうよ。
はやく、仲直りしとけば…って。
晴ちゃんは、あたしの気持ち、伝わってるのかな?
あたしは、あの時ケンカしたけど、今は怒ってないってことを。
むしろ、謝りたい。ちゃんと、晴ちゃんの顔を見て、ごめんねって言いたかった。
晴ちゃん…伝わって。あたしの思いを。
晴ちゃんの太陽みたいな笑顔が映っている写真を見つめながら、願った。