生き続ける意味 **番外編**
「あぁ…なんでもないっ!大丈夫!
それより、ヒカリちゃん…意識飛んじゃったね…。」
とりあえず、体を起こすけど、なにをしたらいいのか…。
あせる気持ちを、なんとか抑えて、考えた。
ここから病院つれてく…?それも、出来るけど…。
遠いよ……さすがに、ヒカリちゃんをおぶって行ける距離じゃない。
じゃあ、どうする…?
そ、そうだっ!
「実優っ!救急車!救急車呼んで!」
実優を目をぱちくりすると、納得したようにうなずいた。
「わ、わかった!」
実優が携帯で救急車を呼んでるなか、あたしは自分が着ていたコートを脱いで、ヒカリちゃんの体を包んだ。
ただでさえ、体力ないだろうに…
こんな薄着で、外いて……また倒れちゃったし…。
「…はい、よろしくお願いします。」
携帯を切って、実優はあたしのもとに来た。