生き続ける意味 **番外編**
ーーーーー
「はぁ……」
なんでなのか、ため息がでた。
佑真先生は、また会うことが出来る状態になったら、亮樹兄ちゃんを通して連絡してくれるって言ってたけど…。
あたし、なんとなくわかるから…ヒカリちゃんの気持ち。
入院して、治療が嫌で脱走した気持ち。
……ん?けどまて。
万が一、もしかしたら…治療が嫌いで逃げたしたんじゃないのかも…。
そうだよ、だってあたしヒカリちゃんとまともに話したことないんだもん!
「あぁ…そうだった……」
あたし、バカだ。
病院を脱走したってだけで親近感もって、治療が嫌いだからだって決めつけて…。
じゃあ、違うのか?なにが原因?
もっと、違う深い事情があるのかもしれない。
…それって、あたしが関わっていいものなの…?
けど、佑真先生はあたしに話してほしいって行ってたし…。
やっぱり、佑真先生は「あたしの過去」を知っているから…あたしに頼んだのかな?
そしたら…ヒカリちゃんは…。
あたしは髪をくしゃくしゃっとかいた。
ダメだ。そんなこと考えても、マルバツ問題じゃないんだし、本当のことはわからないよ。
…とりあえず、こんどヒカリちゃんと話してみればわかるだろうな。
そんなことを考えて、そのせいかなんとなく痛い頭を押さえながらベッドに入った。