お茶にしましょうか



「ちょっとグラウンドに、顔を出してほしくて」

「まさか、告白ですか…!いけません!私には愛しい彼と、相棒が居るというのに。また浮気だなんて…!」

「ばっ…!ち、違う!!なんて勘違いしてんだよ、あんた!
俺じゃなくて、ある人に出来たらあんたを連れてきてほしいって、頼まれたんだ、此方人等!」



彼は捲し立てるように、そう言いました。

とても必死な表情をしておられます。

そのような彼を不思議に思いましたが、私は気にしないことにいたしました。



「まあ、そうでしたか。これは失礼いたしました。安心しました!」

「あ、安心…ね」



それにしても「ある人」とは、どなたなのでしょうか。




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