お茶にしましょうか
03.突っ走るお節介
Scene8 突っ走るお節介
私は今の今まで、いつでも誰にでも自称「吹奏楽部」と名乗ってきました。
吹奏楽部の部員数は私を含め、1名です。
顧問の教師すらも居ません。
たった一人です。
その様なものを「部」などと呼んで良いものなのか、という誰に対してか、心苦しい部分がありました。
しかし、活動日数は週に6日です。
休日は日曜日のみ、なのです。
1日怠ると、3日分衰えると言います。
とにもかくにも、私は必死に練習を続けているのでした。
しかし、それでもこの「吹奏楽部」は、正式なものではないのです。
それならば、勧誘して、人を集めれば良いだけのことではないか、そうおっしゃる方も確かに幾人か、いらっしゃいました。
もちろん私も、何もせず、今に至るわけではございません。
たくさんの方々にお声掛けをしましたが、それはもう全滅でした。
それで、今のこの様(ざま)なのです。
もちろん、時期が来れば、他の部に紛れて勧誘もいたします。
現在、たった一人で居るからといって、別に人を呼ぶことを諦めているということでもないのです。
そして、欠点が私にあるということも知っています。
確信はありませんが、きっと私には協調性がないのでしょう。
それには、思い当たる節がいくつかあります。