私の名前
日常
「それでは、今日の授業はここまでとする」
先生のその言葉を合図に生徒達が、帰り支度を始める。
もちろん私もその1人なわけで、教科書やら参考書やらをカバンに詰め込む。
「鈴音(りん)」
名前を呼ばれて振り向くと隣のクラスのあなたが立っていた。
「連夜(れんや)!」
色白の肌に整った顔立ち。
モデルのような体型で、誰でも振り向いてしまいそうなこのイケメン。
今だってクラスの女の子たちの視線を集めているこのイケメン、辻 連夜は私の彼氏だ。
付き合ってもうじき、1年半になる。
「鈴音は今日も図書館で勉強していく??」
受験を控えた高校3年生の私達は、毎日図書館で勉強に励んでいた。
今は使われていない図書館で、ほとんど誰もくることがなく、とても静かに勉強することができる。