私の名前



「ごめん。遅くなった」

急いで戻ってきた連夜は、買ってきすとらたストラップを私にくれた。

「…ありがとう」

「どういたしまして」



電車に乗り、最寄り駅に着くと帰り道を手をつないで歩く。

「あ!連夜!」

「んー?」

私は鞄の中から奇麗にラッピングされたものを出した。

「はい。…1年記念。1年間ありがとう」

連夜はプレゼントを受け取りつつ、びっくりしたのか目をパチパチさせていた。

「1週間後だろ?…俺、まだ用意してないんだけど…」

そんなことは知っていた。

「最近、忙しかったししょうがないよ。私が早いだけだもん。
早く開けてみてよ!」

プレゼントを早く開けてとせかすと、丁寧に開けてくれた。

< 19 / 63 >

この作品をシェア

pagetop