私の名前
「ごめん。遅くなった」
急いで戻ってきた連夜は、買ってきすとらたストラップを私にくれた。
「…ありがとう」
「どういたしまして」
電車に乗り、最寄り駅に着くと帰り道を手をつないで歩く。
「あ!連夜!」
「んー?」
私は鞄の中から奇麗にラッピングされたものを出した。
「はい。…1年記念。1年間ありがとう」
連夜はプレゼントを受け取りつつ、びっくりしたのか目をパチパチさせていた。
「1週間後だろ?…俺、まだ用意してないんだけど…」
そんなことは知っていた。
「最近、忙しかったししょうがないよ。私が早いだけだもん。
早く開けてみてよ!」
プレゼントを早く開けてとせかすと、丁寧に開けてくれた。