私の名前


「辻 連夜です。」

ニコッと笑い、よろしくねと声をかけてくれる。

「自己紹介も終わったし、電車乗っていくかー」

当たり前のように朔久は、紗奈と歩き出す。

…マジかよ。

ガラにもなく緊張している俺。

「あ、あの…」

あ、やべ。…気使わせたか?

「敬語じゃなくていいから…」

「…はい。あ、えっと…うん!」

嬉しそうな鈴音に鼓動が早くなっていく。


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