私の名前


俺は鈴音を好きになる。

そんな気がしてならない。

誰にもとられたくない。

この顔を知っているのは俺だけでいい。

「なぁ、鈴音」

「…んー?なにー?」

目をパチパチさせて、身長差があるせいか少し上目づかいで見てくる。

きっと無意識。

そんな姿が可愛くてしかたない。

「俺と付き合って…」

「え…え!……え?…え!?」

頭の中で理解できなかったのか少し時間がかかったようだ。

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