私の名前


そして、彼女の耳元でささやく。

「ぜってぇ俺のこと好きにさせてやるから…覚悟しとけよ」

思った通り顔を赤くした鈴音。

「どーしたのかな?鈴音ちゃーん??」

分かっていながら言う俺は本当に意地悪だと思う。

「いじめないでよ~…」

そう言って両手で顔を覆ってしまう。

…なんなんだよこの可愛すぎる生き物は!

チュッ

「…!?×〇#$%」

俺を見ていた鈴音の頭の上にキスをした。

さっきよりもさらに顔が赤くなった鈴音は、一生懸命頭の上を押さえている。

「ばーか」

それから目的地に着くまでずっと真っ赤な鈴音を見て笑っていた。

< 54 / 63 >

この作品をシェア

pagetop