私の名前
運命の出会いとなった。
そんなデートの帰り道。
何にも関心がなく、この先恋なんてしないと思っていた俺の心を簡単に動かしたこの子。
俺の手をなんの疑いもなく握ってくれるこの手が愛しくてしょうがない。
暗くなってきているので、それぞれを送ることになった。
遊園地がよっぽど楽しかったのか、ルンルンという音が付きそうなほど足取りが軽い。
鈴音を家まで送り届けた。
俺に悪いからと”送らなくていい”と言い出した時には本当に困った。
まぁ、俺が譲るはずもなく、俺の粘り勝ち。