私の名前



そんな私を助けてくれたのが紗奈だった。



私の様子がおかしい事にすぐに気づいてくれた。



話を聞いた紗奈は、一緒になって悲しんでくれて、それ以上に本気で怒ってくれた。



それからしばらくは朔久君に対しても怒っていたらしく、朔久君に相談されたくらいだ。



見かねた私が紗奈に言ったのだ。


”私は大丈夫だから・・・紗奈は心で泣かないで”



そういった途端、紗奈は泣き出してしまった。



私のために泣いてくれて、起こってくれて

・・・私にはもったいないくらいの親友だ。




この時、約束させられた。


『何かあったらすぐに相談すること』



何でも相談するようになった私は、今まで我慢してた分たくさん泣いた。


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