完璧秘書の可愛い弱点
「これ...あの時のブレスレットよね...?」

『これはっ...!』

あの時に貰ったブレスレットがテーブルにおかれていた

金とピンクゴールドの二つ合わせて使うもの

その色は、まだ褪せていなかった

「...あなたの勤めている会社のお名前は?」

『魁羅コーポレーションですが...』

「そう...このブレスレット、瑠羽に返すわね」

『あ、ありがとうございます...ですが、いきなりどうしたのですか?』

「いつか、このブレスレットが必要になったときのためよ」

『そ、そうですか...』

「話はこれで終わり」

『...まっ、てください』

「他にもお話があるの?」

『...私は、どうして記憶が無いのですか...?』

「...どうしてそんなことを聞くの...?」

『知りたいだけです』

「辛いかもしれないぞ?」

『それでも...私は私を知りたい』

「そう...なら話すわ」

お父様も無言で頷いた

これから、私は...消えてしまった過去の私を知ることになる
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