完璧秘書の可愛い弱点
ー瑠羽ー

『ん...こ、こは...?』

私、どうしちゃったのかしら...?

いつも通り...予定を伝えて...社長室から出ようとして...

...全然、覚えてない...

「目、覚めたか」

『しゃっ、社長...!?一体どうなってゴホッゴホッ...』

「はぁ...藤堂は社長室で倒れた」

『そ、そんなっ...誠に申し訳ございません!』

「大丈夫だ。あと、さっきからキョロキョロしているようだがここは俺の家だ」

えっ!?ど、どうしましょう!?社長に迷惑かけてばっかり...

『ごめん、なさい...迷惑かけてばっかりで...』

なんか、泣きそう...私ったら...もう...

「ちっ...藤堂、これ以上謝ったらキスすんぞ」

『はい、そうで...って、はぁ?』

「はいって言ったな?」

『え、あ、いや、今のは言葉のあやというもので...!』

「あ?聞こえねぇなぁ」

『ちょ、ちょっと社長!?』

どんどん近づいて来る社長に私はもうたじたじ

すると、右の頬に柔らかいものが触れた

「今日はこれで我慢してやる。それともここがよかったか?」

社長はそう言って不敵に笑いながら私の唇をとんとんと触る

『ふぇっ...け、結構です!』

こんなふうに看病されるなんて...心臓持たないじゃない...!





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