完璧秘書の可愛い弱点
...気のせいかしら
誰かいる気配がしたんだけど...
聞かれてないことを願うしかないわね
「社長、村田と本井のし『藤堂~』...はい?」
『藤堂の弱点。見付けた」
「は?何を言ってるんですか」
まさか...あの気配は...
「え、なんですか?」
逃げなきゃ
だけど...
『もう壁だな』
「なっ、何なんですか...?」
社長は私の耳元で
『耳、弱いんだって?』
と、言った
「~っ!?...な、なわけないでしょう?」
や...声、出る...!
『ほう?なら、これも問題無いよなぁ』
社長は私の耳にふっと息をかけた
「んぅっ...あ...」
こ、え出ちゃった...?
やばい...
『かーわいい』
「っ...しょ、書類置いておきます、失礼しましたっ...」
私は逃げるかのように社長室を出た