木漏れ日に照らされる前に。
「都先輩!」

「あの子なら大木のところにいるわよ。」


風が心地いい。

さらりと肌を伝っていく。


「都先輩!」

「あ、京君、久しぶりだね。」

「そうですね。俺先輩に聞いてほしいこといっぱいあるんです。」

「うん、聞かせて?」


久しぶりに京君の声がする。

眠たくて、目は開けられない。

あぁ、どうしてだろう。

どうして、顔がみれないんだろう。

睡魔に抗おうとしても勝てない。


「先輩!」

「京君...?」
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