そんなのいらない。【完】
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たくさん涙を流したのは今も覚えてる。
ヒロトの事を大好きだったのも覚えてる。
高校の思い出は全てヒロトとの思い出。
私は仕事に夢中になってヒロトを傷つけたんだ。
ヒロトの気持ちも分かろうとしなかった罰だ…。
あの時"一緒に出掛けよう"って言ったのはヒロトが私に掛けた優しさだった。
私は考えもせずに…。
でも…一週間もの間に好きな子が出来たって何??!
私はひねくれた感情にも支配されつつあった。
ヒロトが私の隣に居なくなってから寂しくて泣いた日もあった。
後悔もした。
でも、現実は受け止めなきゃ。
そう思った。