そんなのいらない。【完】
『あの岩代君、もしかして?』
ニヤけている、すぐるさん。
「また、すぐそぉいう顔するのやめてくださいって。」
苦笑いな私。
『理恵ちゃんモテんのになぁ。』
ニヤけ顔のすぐるさんは坦々と喋りながら公平を起こし始めた。
「今は恋、したくない。」
呟く私。
『そか。まぁ、ゆっくりとだな。…おーい、公平!店しめっぞっ!』
すぐるさんが何度か公平の肩を揺すると私は立ち上がり、公平の足に蹴りを入れた。
「起きろ馬鹿!帰るよ!」
フラフラ立ち上がり会計を済ました公平と私は外に出た。