そんなのいらない。【完】
『気持ちいー!!』

夜風に当たり叫ぶ公平。


「うっさい!」

一喝する私。


『うげっ!』


携帯を取り出して画面を見た公平が叫ぶ。


「もー、何?!」


『妬き持ち彼女からの着信とメールの嵐ですね?…俺は寝てました。寝てました…』


自問自答し、公平と私は帰路につく。


春。


この春風と一緒に私も新しい自分にならなきゃと決めた。
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